綾部和夫は、「ぼっこや」を自称する。「ぼっこ」は中部の方言で「ボロ、値打ちのない、ガラクタ」などを意味する。
綾部の礎は音楽畑。かつて渡辺プロダクションで山下久美子をプロデュース、昭和63年に「双啓舎」を設立し、エレファントカシマシをマネジメントした。
当時から綾部はツアーで訪れた先々で窯跡や骨董店を訪れることを好んだ。やがて綾部は、ボロを拾い、集め、磨き、錆を与えることで、新たな魂を吹き込む作家となった。
平成10年、古常滑陶片のアンティークショップ兼アトリエ「BOKKOYA双啓舎」を立ち上げ、創作活動、各所での展示会を精力的に行っている。
平成30年春、舞台を大阪とする錆が佇むのは茶室。寂然の空気に心委ね、耳を澄ませてみてほしい。綾部の錆が奏でるものは、値打ちのないものの取るに足らない呟きか、あるいは滅びゆくものの儚くも美しい魂の放射かー。
太陽と月、光と影、陰と陽。全てを静かに映し出す水面のごとく、錆があなたの心に問いかける。
●協力アーティスト
上田普/書家
樋口健彦/彫刻家
日月美輪/日本画家
にっちも/水彩画家・イラストレーター
◇PERFORMANCE・VR対決 綾部和夫×上田普◇
(4/14土曜のみ)
ローテクの極み錆屋が、初体験のVRでハイテク書家に挑むパフォーマンス対決!
技術協力/株式会社 Skeleton Crew Studio
*観覧者もVR体験ができます!11~20時/先着順
主催/アートカクテル 協力/株式会社日本エム・エス・アイ
特別協力/一般社団法人グランフロント大阪TMO(会場)
イベント公式twitter @ayabeosaka2018