真正面にアヤベの画が在る。
いつものように少しざわめかせられながら仕事場に入る。
見透かされているような見抜かれているような
不思議な気持ちになる。
どこかしら心地よさすら感じる。
一表現者として一人間として、この画に勝手に、
呆れられたり、怒られたり、諭されたり、促されたり、
励まされたり、あやされたりしながら、
一人勝手に心強くなって日々活動している、生きている。
ありがたり。
さりげなく礼儀正しく、そして厳しい。それでいて優しい。
この度の綾部の圧倒的画群、是非、見にきて頂きたい。
美術家 T-BASE主催
樋口健彦
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綾部和夫
綾部和夫は「ぼっこや」を自称する。
「ぼっこ」は中部の方言で「ボロ、値打ちのない、ガラクタ」などを意味する。
礎は音楽畑。かつて渡辺プロダクションで山下久美子をプロデュース、昭和63年に「双啓舎」を設立し、エレファントカシマシをマネジメントした。
当時からツアーで訪れた先々で窯跡や骨董店を訪れることを好んだ。
やがてボロを拾い、集め、磨き、錆を与えることで、新たな魂を吹き込む作家となった。
平成10年、古常滑陶片のアンティークショップ兼アトリエ「BOKKOYA双啓舎」を立ち上げ、創作活動、各所での展示会を精力的に行っている。
https://www.facebook.com/bokkoya.soukeisya/
*作家在展日(予定):会期中毎日